強みを見つけると同時に「個性を価値」にする

デザインやブランディングを考えるとき、よく耳にする「強み」。
「強みはなにか」を考えると、「特にないなぁ〜」って感じたりしませんか?

クライアント様とお話しているときにも、強みはなにかと質問すると、特にないとか、強みと言えるような言えないようなものだったりすることがあります。

「強み」というと、競合と比較し自社特有のもので、さらにお客様にニーズのあるものです。
これを見つけようとすると、なかなか難しい。

強みというから難しいのかもしれません。
これを「個性」と言い換えると見つけやすくなるような気がします。

専門的な「強み」の見つけ方

専門的に強みを見つけるには、「3C分析」とか「セグメント」とか「ターゲティング」とか「ポジショニング」とかを考えていきます。

3C分析
自社のリソース、競合のリソース、顧客のニーズから競合にはない顧客のニーズを導き出す。

セグメント
どのような市場で指示を得られるか、収益が得られるかを細かく切り分けていく。

ターゲティング
セグメンテーションで細分化したものから、自社の商品・サービスがどんな人に一番ニーズがあるか、共感が得られるかを絞っていく。

ポジショニング
競合より自社の商品・サービスが選ばれるための魅力的なポイントは何か、を考えていく。

客観的に考えていくには、この方法はとても有効です。
これらを考えて、明確に強みがみつかるといいですが、私はこれにもう一つ、「個性」というものを付け加えてそれを「強み」に加えるのがいいと考えます。

個性を考える

個性とは
個性(こせい)とは、個人や個体の持つ、それ特有の性質・特徴。

ウィキペディア

「強み」と違うのは、「個性」は「らしさ」だったり、雰囲気というものです。
「強み」を機能的価値とするならば、「個性」は情緒的価値という感じです。

機能的価値とは、消費者にとってあるべき商品の機能・品質。
情緒的価値とは、消費者にとっての気分や感情やステータス感。

機能的に似たようは商品、サービスでも、使ったときの気分、感情が異なればそれは違う価値になると思います。
例えば、全く同じ性能の車に乗っていても、車のデザインが違うと乗っているときの気分が異なると思います。
デザインから生まれる個性が、消費者からみると違う価値を感じてると思います。

デザインが違うということは、ポジショニングが違うということになりますが、ポジショニングが違うことから使っているときの情緒的価値を考えてみると、違いがさらに膨らむと思います。

個性を価値に。

似たような商品、サービスでも個性を付け加えることで、違った価値を生み出せると思います。