なにかしらのデザインをするとき、何から始めたらいいかわからないことありませんか?
まだデザインをすることに慣れていないときによくやってしまうパターンは、
いきなり、イラストレータなどアプリを開いて何かを作ってしまう
ことです。
その結果、結局なにも作れなかったり。。。
なにか作ったとしても、なんか違うなぁ〜って感じたり。。。
もしくは、なにか作ったことに勝手に満足していたり。。。
どうしてそうなってしまうかというと、「伝えたい情報の整理整頓ができていない」からだと思います。
デザインの基本は「整理整頓」にあります。
整理整頓がなぜ大切か
整理整頓と聞いてまず思いつくのが、身の回りの整理整頓ではないでしょうか?
デスクまわり、クローゼットの中、キッチンまわりなど整理整頓をするとき、自分の使いやすい道具を使いやすい場所へ配置したり、使わない道具は捨てたり、奥の方へ追いやったりすると思います。
そうすることで、自分の使いやすい環境に整えて、素早く作業ができるようになると思います。
整理とは
いるもの、いらないものを分けて、いらないものは捨てる
整頓とは
いるものをすぐに取り出せるように配置する
ことです。
デザインを考えるときもこれと同様のことを最初に行います。
と言っても、自分のデスクまわりを整理整頓するということではないです。(笑)
いや、身の回りの整理整頓はとても必要なのですが、ここでの整理整頓は
「情報の整理整頓」
です。
情報の整理整頓とは、そのデザインは何を伝えたいのか、誰に伝えたいのか、そのデザインを見ること、触れることで何を感じてほしいのか、どうしてほしいのかなどを整理するということです。
これを整理整頓することで、作るべきデザインを考えやすくなります。
情報の整理整頓ってどんなこと??
普段の会話で何かを話しているとき、思いついたことをどんどん話していると、結局、何を話したいのかわからなくなったことありませんか?
重要なことを大切な人に伝えたいときは、どんな風に伝えようかとか、どんな切り出し方をしようかとか、どんな雰囲気で話そうかなとか、考えると思います。
例えば、告白するとき。。。
その告白は恋の告白だとしましょう!
- 恋の告白をするとき
- 好きな人になんて言葉で伝えようかな・・・
- どこで伝えようかな・・・
- いつ伝えようかな・・・
- どう思われるかな・・・
- 良い返事がくるといいいな・・・
- もし、成功したらどんな風に付き合おうかな・・・
こんなことを考えていると思います。
これと同じように考えることが「情報の整理整頓」です。
デザインする上でいつ(When)、どこで(Where)、誰に(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)伝えるかがとても重要になります。これを5W1Hといいます。
恋の告白を例にしてみると、
- いつ(When)・・・夜、食事のあと
- どこで(Where)・・・夜景の見える場所で
- 誰に(Who)・・・好きなあの人に
- 何を(What)・・・自分の好きという気持ちを
- なぜ(Why)・・・好きだから、一緒にいたいから
- どのように(How)・・・素直な気持ちで伝えよう
となるかと思います。(↑ありきたりな一例です 笑)
これは、相手に喜んでもらえるように、または相手の好きそうなシチュエーションを想像して演出しているということですね。
ロマンチックに伝えたいのか、さり気なく伝えたいのか、真面目に伝えたいのかなど、雰囲気を演出することで、印象に残る告白をしようと考えると思います。
デザインをするときも同じことなのです。
伝えたいことがありすぎて、情報を詰め込みすぎると何を言いたいのか、伝えたいのかわからなくなることがよくあります。
5W1Hを考えることで、情報の整理整頓をしていくことでデザインの演出をどのようにしていくかが見えてきます。
デザインは「整理整頓」からはじまる
デザインを考えるとき、ビジュアルを一番に考えてしまいがちですが、大切なのは目的に合ったデザインで伝えたい人に「伝わる」ことです。
カッコばかりつけても見た目ばかりかわいくしてもても、思いが伝わらなかったら、恋の告白しても意味がありませんよね。
「デザインはラブレター」なんて言ったりもします。
相手のことを考えて、どんなふうに伝えるかを演出してあげるのがデザインだと思います。
そのためには、相手のことをよく知り、その情報から整理整頓して伝えていくことが重要です。
まずは「整理整頓」からはじめてみましょう。