デザインをするとき、どんなデザインにしうようか迷い、気がつけば一日終わってたなんてことがありませんか?
または、作ったデザインになんか納得がいかないときがありませんか。
それはなぜなんだろう?
と、考えてみたときいつもこの答えにたどり着きます。
「らしさ」がない・・・
「らしさ」、ようするに「〇〇らしさ」というものです。
コーヒー屋さんのチラシのデザインをしていたとしたら、「コーヒー屋さんらしさ」がないと、見ている人はひと目見て「コーヒー屋さんのチラシ」と思ってくれません。
デザインする上で「らしさ」ってものすごく重要だと思います。
「らしさ」ってなんでしょう?
例えば、「男らしさ」「女らしさ」とか、「自分らしさ」とか「日本らしさ」などのような使い方をすると思います。
これらの意味としては、それぞれの特徴を表現していると思います。
「男らしさ」は例えば、
- 体格が大きい
- 筋肉質
- 短髪
といったような特徴があると思います。
こういったそのものに合う特徴を感じたり、認識されるというのが「らしさ」ということなんだと思います。
デザインをする上でも、この「らしさ」、ようするにデザインするものの特徴や認識を表現していくことで、「らしさ」がでてくるのだと思います。
「らしさ」のデザインをする前に、情報を集める
「らしさ」のデザインってどうしたらいいのだろうか?
それは、デザインするものの特徴を十分に観察するところからはじまります。
例えば、「コーヒーショップ 南風」というお店のチラシをデザインするとします。
このお店の特徴はなんなのかを観察していきます。
- お店の雰囲気
- 客層
- 立地
- 店主やスタッフの雰囲気、話し方
- 料理の味、盛り付け
- メニューの内容
など。
この他にも店主とお話して、店名の由来とか、なんでコーヒーショップをはじめたのかとか、お店をしていて楽しいこととか聞いてみると店主の想いがみえてきます。
これらの情報を自分のなかで膨らませてデザインしていきます。
こういった情報がないと、デザインをしてもどんなデザインにしていいかわからなかったり、作ってみても納得がいかなかったりします。
デザインの仕事で一番重要なのが、情報収集だと私は思います。
情報がないとなんでもありのデザインになってしまい、情報がないとどんなデザインにしていいかわからず、途方にくれてしまいます。
完成度の高いデザインをするために、情報収集は自分で行うことをおすすめします。
ディレクターさんが情報収集してデザイナーに伝えることもあると思います。そんなときは写真を添えたり、デザイナー自身も可能なら現地に行ってみたりすると雰囲気を肌で感じられるのでデザインするときにとても参考になります。
「らしさ」を一言でまとめる
情報収集したら、その情報を整理して「らしさ」を一言でまとめてみるといいです。
例えば、「コーヒーショップ 南風」の特徴が、
- お店の雰囲気・・・昭和レトロ、ジャズが流れている
- 客層・・・50代〜60代
- 立地・・・住宅街にぽつんと
- 店主やスタフの雰囲気、話し方・・・落ち着いたちょっと低めの声、ひげの生えた店主
- 料理の味、盛り付け・・・懐かしい味、シンプルな盛り付け
- メニューの内容・・・ナポリタン、たまごサンド、コーヒー豆は店主好み
だとしたら、
「懐かしく、趣のあり、心が落ち着くコーヒーショップ」
のようにまとめてみると、そのお店の特徴がわかりやすくなると思います。
これがいわゆる「コンセプト」というものになります。
さらに、デザインする目的も考えていきます。
お店の案内をするのか、イベントの案内なのか、新メニューの案内なのか。
なんのためのデザインなのかも踏まえて、デザインの構成を考えていきます。
デザイナーの仕事はこれらの情報を写真や文章、フォント、余白などを工夫してレイアウトしていくことです。
デザインする上で一番重要なことは「らしさのデザイン」。
デザイン業務に取り掛かる前に、まずは「らしさ」を考えてみましょう!